イヤモニの話 その3

そんなこんなしているうち2001年、アップルから初代iPodが登場。めっちゃ久しぶりに「はい、須山歯研です!」のデータをさらったら、Joeさんの結婚式(11/11)直後に入手したんですな。17日にiPod到着/分解、同日に付属イヤホン用のカスタムイヤーモールドを作ってますな。

iPodの登場とともに、それとコンビになるイヤフォンに関しコアなユーザーが試用を始め、まだ当時は少数派だったカナル密閉型のSony「MDR-EX70SL」あたりが価格的にも選択されていたようです。
ソニーのイヤーチップを見て、TE-ST56Bあたりのノウハウが活かされてるなと思ったものでしたが、当時はまだイヤフォンの選択肢は非常に限られている状況。「なんか他の無いの?!」という初期ユーザーの探究心は、業務用システムや特殊物件(?)にまで拡大することとなります。
ShureはPSM600を中心としたワイヤレスインイヤーモニターシステムを1997年に発表し、これと組み合わされるカナル型密閉イヤフォンEシリーズを用意しておりました。E1は元々補聴器分野のプロフェッショナルであったWestoneにより企画・製作され、その後のE5に繋がります。
他方、Knowles社出身のMead Killion氏が設立したEtymotic Research社は、いち早くバランスドアーマチュア型レシーバーの応用に着目し、それを活かすためのレシーバー開発に取り組んでおりました。当時は補聴器分野において、K-AMPの開発が有名だったなー。

続く